屋根の重さは一人では持ち上げるのに並大抵ではなかった。屋根の片方ずつの枠を出来上がったデッキに持ち上げ、そこで屋根材を貼った。予想に反して、片屋根だけでもかなり重い。先日の屋根全体で70kgなんての試算、役に立たない。デッキは屋根全体(片屋根2枚)を置けるほど広くもない。机上で考えただけではいつも予定が狂う。
片屋根をつっかえ棒をしながら、またロープで持ち上げた分引っ張りながら固定し、その繰り返しでやっと1枚ツリーハウスの天井に持ち上げた。またごく近くに木もあり、斜めに持ち上げるとき邪魔になったけれど、たびたび途中力尽きた時の、つっかえ棒にもなってくれた。
さて、この屋根を2枚持ち上げ、45度に傾けるのに、軒天にチョウツガイをして徐々に持ち上げる当初の案も、不可能だと悟った。1枚だけ持ち上げるのにあんなに苦労したのに、狭い天井に2枚も水平に載るわけがない。載ったとしても2枚を平らにしてから、両方をチョウツガイで繋げ、徐々に角度を上げていく、なんて危険すぎる。45度に行くまでに、バランスが悪いと簡単にどちらかに滑り落ちるか、下で一人で作業してると下敷きになる。ああどうしよう。
で、もう1枚乗せる場所を確保するため、載った屋根をとりあえず傾けておく方法を考えた。今の天井のエッジにチョウツガイをつける案も疑問符、普通のチョウツガイではあの重い屋根は持たない、かんたんに抜けるだろう。で、12mmのボルト&ナットを用いて回転ヒンジを作ることにした。小屋の水平梁のエッジと屋根梁(流れ方向の垂木)のエッジ部分に穴を貫通させ、通しボルトを通す。ジグを作って、それぞれに計算どおりの位置に穴をあけたものの、それでもなかなか両穴が合わない。最後には無理やりもう一回ドリルする。結局はじめに小さめの穴をあけておいて、最後にもう一回13mmの穴を共あけするのがよさそうだ。屋根の両端の梁(2x4)にだけ、通しボルトをつけた(全部につけると多分回らない)。
持ち上げてみたら、うまくいった。で、つっかえ棒をして45度にとりあえず固定。でもこのつっかえ棒がまた、もう一方の屋根を乗せるとき邪魔になる。で、できるだけつっかえ棒は端に寄せておかなけれならないので、傾斜を60度と強くする。だんだん不安定になる、風が強くならなければいいが・・・。空いた分の天井面積にこれからもう一方の屋根が安全に載るかな・・・1枚載せるのにあれだけ四苦八苦したのを考えるとどうしても悲観的にならざるを得ない。
やってる途中には何度か、今の載っかった片屋根の傾斜を低くして、これから作る片屋根を小さくする案も頭に浮かんだりした。それなら次に載せる片屋根が軽くなり、持ち上げる作業がどんなに楽だろう。屋根で人が作業できるぐらい傾斜を少なくして、シングル材を1枚1枚張っていった方がかえって楽だった。また予想に反してルーフシートは傾斜を強くした分、面積も増しかえって高価についてしまった。それにこのルーフシートは柔すぎる。釘を打っても傾斜をつけると破れるのでは、と不安になる。そのためにも屋根の傾斜は少ない方がいい。大判の屋根材だと張るのがいっぺんに出来るので楽だと思ったのも勘違い。大判なので水平だと手が届かず貼り難いので、屋根枠を垂直にして貼った。そのせいもあるが、やわらかいのでクニャクニャして両端寸法をあわせるのが非常に難しい。なぜか一方を合わせると、片方が合わなかったりして、何度か釘を抜かねばならないこともあった。ああ、いやになる。最後には、まあどうでもいいや、エイッと大雑把な屋根貼りになってしまった。
最後に取り付ける予定のルーフトップもどうして取り付けるか、悩むところ。屋根傾斜がきつすぎるし、高さも高すぎる!!!少しでもあとあとの取り付け作業が楽なように、天井に上って、今のうちにすでに載せた屋根の天辺にルーフトップを釘打ちしておいた。多分、非常に長いハシゴを作って、これから上げる片屋根に釘うちすることになるだろう。これだけ苦労して屋根高さをとったのは、唯一屋根裏部屋に魅力があったからだけど・・・、でも、もうどうでもいい気分。せっかくの屋根裏部屋、このルーフシートでは雨漏りし易いだろうなあ。いろいろ勉強になった。今夜から雨、明日も雨予想。60度ほど傾けておいた片屋根、風が強くなければいいが・・・。明日は足りなくなったルーフ用釘50本ほどを追加購入予定。それに窓枠材も。
ポチっと応援よろしくお願いします
にほんブログ村
人気の投稿
-
ツリーハウス本によるとGLボルト工法が一番手っ取り早く、木を痛めないようだ。でもこの特殊金具、高価そう。 で普通のDIT金具を探す。いろいろ買ってきて、組み合わせを試してみる。だんだん考えてるうちに、考えが変わり、そのたび金具の出費が増えていく。それならはじめからGL金具...
-
テントと言うと、今までにたくさん買ったなあ。思い出のテントは学生時代の黄色い三角テント(10cmほどの立ち上がりの袖があり少しだけ家型)、南アルプスを友人と2人で縦断した。あの時代、重いビニロン製(綿混紡)しかなく、このテントと食料分20kgほどの荷物を背負っっての山登り、きつか...
-
私のツリーハウスの周りは傾斜地なのでデッキからみると非常に高く感ずる。でも地面は滑りやすいので、少し整備しよう。土止めを兼ねた階段を作るべく、20Hx30cmWのブロック(1個238円)を30個ほどを用意する。 ブロックが地中に固定されるまでの間、ブロックのすべり止め用として余っ...
-
長沼公園の紅葉 (29枚) ↓ 大学セミナセンタの紅葉散歩 , a set on Flickr. 大学セミナセンターの紅葉(スライドショー) (75枚) ↓ 野猿街道の紅葉 (36枚) ↓ 裏庭の紅葉 (33枚)
-
今日は1日中雨、小屋部分のデザインを練った。小屋の壁も立ち上がったし、梅雨の季節の到来、早く屋根を急いで葺かなければ。これからの小屋材料は出来るだけ軽くしたいし、シングル屋根材貼りのような高いところでの作業は避けたい。昨夜からメモ紙にいろいろ書きながら考えていると、ラティスを多用...
-
今日も相変わらず暑いが、風があってその分過ごしやすい。 ツリーハウスの周りに、すり抜けようと思えばすり抜けられるくらいの隙間がある。まさかすり抜けることはないだろうと思い必要最小限の柵にしたのだが、ヨチヨチ歩きの孫(1歳と8ヶ月の男の子)はその隙間を平気ですり抜けようとする。この...
-
タイトルの動画のuploadがうまくいかない。で、写真を追加。柵も無くこわ~い↓ 階段も作り、デッキ上にツリー小屋の仮壁を立ててみた。床1.8x1.8mでは頭がつかえて寝るのがつらいかもしれないので、小屋部分の床を40cmほど広げた(4枚目の写真上側)。小屋内をデッキ側にはみださ...
-
まだ10月というのに、昨日は木枯らしのような風邪が吹き、寒かった。 今年の夏の記録的猛暑が信じられない。このところ、日本の気候も変? ちょっと、裏庭に下りてみる。あの柿は今年はどうなってるかな? スライドショー で裏庭をひと周り。
-
昨日、子供たちが父の日を祝ってくれた。この歳になると、こんな祝い事はなぜか気恥ずかしいものだ。 ちょうどその日は僕の誕生日でもあった。この僕の誕生日に合わせて娘が結婚したので、娘夫婦の12回目の結婚記念日でもある。 長男夫婦は嫁さんがこの日の朝、40度もの熱を出したので、急遽来ら...
0 件のコメント:
コメントを投稿