次の思い出のテントはカナダ留学時(30年ほど前)に買ったファミリーテント=天井吊り下げテント。まだ日本にはこうした大きなテントはすごく高価な時代、向こうでは当たり前に安いので、さっそく買って、あちこち車で旅行したものだ。ちなみにこの車(フォードマーキュリー、6000cc位)、前席に、大人2人子供3人の家族全員が一列に座れる広さだ。ナイアガラの滝を2,3日がかりで見に行ったときなどは、トロント郊外のキャンプ地で泊まったが、水洗トイレ、シャワーなど設備もよく、まさに公園の芝生のような上でのキャンプだった。屋外での夜明かしはあまりにも気持ちがいいので、勤めの人も出張時にはそこでキャンプして通う人もいるくらいだ。おしなべてカナダでの郊外キャンプサイトはこんな風。田舎の森林監督官のいる森は、自然保護が主なので公園風ではないが、どこでも管理が行き届き、きれいなサイトが多い。
このテントでは2週間ほどの長距離旅行もした。オタワからモントリオールを経由して、フローレンス川をさか上り(というより下り)、ノバスコシア(半島)をめぐり、そこから紅葉が始まったコネチカット、ニューハンプシャー州などアメリカの北部の町々を通過、ニューヨーク、ワシントン経由で、トロント、オタワと回ってきた時も、このテント。アメリカに入ればキャンプ地は打って変わって、農場の一部を貸すようなところも多いが、トイレ、シャワーは日本の様に貧素ではない(この何十年日本でキャンプしてないので実のところわからないけれど)。
この旅ではいろんなキャンプ場でいろんな人と会った。大体1、2週間以上の長期滞在が多く、またシルバー年代も多い(帰国後、日本も早くこうなるといいな~、と思って30年過ぎた。が、まだまだだ)。また長期に国内をあちこちキャンプ旅してる若者夫婦も多かった。こちらは3人の子供連れ(1、5,6歳)、テントサイトで布オムツを乾かしながらの旅。現地では既に、今日本では当たり前の紙オムツもあったかもしれないが、もっぱら当時の日本式布オムツでの旅、変な放浪家族と周りには写ったかもしれない。でも会う人皆、大変親切だ。車のシャフト(だったか)が折れたときや、パンクしたときも皆で手伝ってくれたり。このテント、背丈が2mくらいある(テント地を組み立て用パイプに引っ掛ける際、天井に手が届かなかったので、2m以上かも)。完全に綿製だから、重いことったらない。雨を吸ったときにはなおさらだ。この思い出深いテントも、日本の湿気でカビが生え、今はない。(続く)http://spacedomtreehouse.blogspot.jp/2008/10/blog-post_2772.html
0 件のコメント:
コメントを投稿